3/16-17にかけて、帯広へ1泊2日の温泉旅行に行っていたわけですが、そのとき乗車した気動車、キハ283とキハ261-1000について書いてみたいと思います。


左がキハ283(@新札幌駅)で、右がキハ261-1000(@帯広駅)です。概観は非常に似ていますが、その乗車感はまったく異なるものでした。
まず行きに乗ったキハ283から。この車両は函館方面向けの振り子気動車キハ281をベースに、より線形条件の厳しい釧路向けに振り子角度の増大、自己操舵台車の導入などの改良を行ったもので、JR北海道気動車のフラッグシップといえます。その乗り心地は今になって思えばすばらしいもので、振り子による車体の傾きを感じるものの、無理に飛ばしている感じがしない非常に滑らかな乗り心地でした。実は行きのキハ283については、乗り心地の印象が薄いです。それは「この位の乗り心地は当たり前」と思っていたためでしょう。その思いは帰りに打ち砕かれることとなります。
帰りに乗ったキハ261-1000は、稚内方面向けのキハ261、さらには小樽以遠(いわゆる「山線」)向けの普通列車用気動車キハ201をベースとした車両です。キハ201は731系電車と同じ走行性能を持つべくハイパワーのエンジンを搭載した気動車で、空気バネを利用した簡易的な車体傾斜機構を持ち、振り子気動車ほどではありませんがカーブを高速で走れます。それで、稚内向けに新型特急を計画した際、函館向けや釧路向けほどお金がかけられないため、キハ201をベースに特急用に仕立てたキハ261が「スーパー宗谷」として投入されました。「スーパーとかち」向け1000番代はそのバージョンチェンジという位置づけです。
そういう経緯を持つキハ261-1000なので、乗車を楽しみにしていたのですが、その乗り心地は正直言って「ひどい」といわざるを得ません。まず空気ばねを利用した車体傾斜機構ですが、遠心力を感知してから傾斜が始まるので振り遅れ感があり、傾きの角度が足りないため体が遠心力を感じます。まあこの辺は「簡易」車体傾斜なので仕方ないところなのでしょう。しかしながら、それとは関係ないこととして、車体の気密が悪くトンネルで頻繁に耳ツンが発生したのと、とにかく車体がよくゆれるのには閉口しました。乗り味としてはキハ281やキハ283より、キハ183の大出力エンジン車に近い感じです。エンジン自体はハイパワーなのでスピードは出るのですが、快適かというとそうではないのが現実です。
キハ283はコストがかかりすぎてもう生産できないといわれており、今後の新型気動車はキハ261ベースになることが予想される状態で、今回の乗車感は残念なものでした。車体傾斜はともかく、気密とゆれは何とかして欲しいものです。